昼休み、即行で昼飯を食い寝ていた俺は肩を叩かれて起きた。 頭をゆっくり持ち上げると、智がいた。 「……?」 いつもは起こさない智が起こしたから何かあるんだろうが、何かがわからない。 「呼んでる」 智がそう言って教室のドアを指差す。 そこにいたのは、 ――――げっ… 小谷啓だった。 「知り合い?」 テニス部くらいしか知り合いがいないのに明らかに野球部の小谷が珍しいんだろう。