夏に、恋をした。



「杉宮っ」


呼ぶと、杉宮はビクッと身体を震わせてから、逃げようとする。

だけどここで逃がしたら運動部の男子ではない。



腕を掴み、逃がさない。



「離して…」


杉宮は今にも泣きそうな顔で言った。

そんな顔に思わずドキッとしてしまう。



衝動的に抱き締める。



杉宮が息を飲むのを感じた。

「桜田…嫌、だ…」