夏に、恋をした。



あんな、安心しきった表情。


あたしが固まっていると、桜田もあたし達に気がついた。



「…杉宮」



駄目だ。

ここにいたらあたしの中の全てが崩れ落ちそう。


固まっているあたしを見て桜田が横にいる女の人を見た。


そして、複雑そうな顔つきになった。

再び、桜田と視線があった途端、あたしはクルッと回れ右。


お店とお店の間の裏路地に逃げ込んだ。