「遅いぞ、和樹」 案の定、出迎えてくれた智に若干怒られた。 「何してたんだよ」 「話してた。」 そう言うと、智が眉を潜めた。 「お前が…?」 そんな疑わなくても。 「俺だって人と話すぞ?」 「まぁ、な。で、誰と?」 智は神妙そうに頷いた。 なんか、物凄く馬鹿にされている気がする。 「ほら、いつも2年6組から見てる女子。」