練習相手がいなくて困っているはずだ。



「そうだね。いってらっしゃい」


ヒラヒラと手を振る杉宮。

俺は水筒を片手に教室を出た。



――――なんか、楽しかった



女子と話すのは久しぶりだった。

というか、いつ話したかも忘れた。


多分、杉宮は女子って感じがしないから楽に話せたんだな。

失礼だけど。


女子はなんか苦手だ。
キャピキャピしてて騒がしいし。