「まっ、私立第一学園の生徒君だったからねぇ」


 「げ……そりゃあ相手も相手だわ」


 「「やっぱ、蓮斗しかいないね」」


 背筋が凍ったよ。

 それにしても、私立第一学園ねー。

 
 俺たちの高校、公立第五高校の隣にある学園。

 ぼっちゃんとお嬢ちゃまが通う…金持ちの集まり所である。

 
 あの学園の女達は大分賢く、上手くナンパしても中々ひっかからない…。

 まあ、最終的には皆落ちちゃうけどね♪


 俺は鼻歌を呑気に歌っていると、バンっといきなり扉が開く。

 
 「れんとぉぉおおおお!」


 開けた奴は、俺の名前を叫びながらズカズカと教室に入ってくる…かなり怒ってる?と思う。