「おーっす、蓮斗。相変わらずかっこいいな」


 「よお太陽。その言葉ありがたく受け取ってやるよ」


 
 江河太陽、見た目に関しては一言…チャラい。

 ギラギラと光るリングのピアスに金髪と茶色混じりの髪の毛は無造作に跳ねていて、カラーコンタクトで目の色を青緑に変えている。
 
 不良の極み。



 「なあなあ、俺さ香水変えたんだぜ?気づいたか?」


 
 俺の首に腕を回しながら言う太陽。



 「知らねえよ…てかくせぇ!近寄んな」


 「なんだよ…」


  
 渋々…と回していた腕をといていく。

 俺は鼻を鳴らして席に着くと、隣の席で女子が話していた内容を耳にした。