「蓮くんおはよぉ」


 「蓮斗ーっ、今日遊ぼうよ」


 「澤村くん…これ昨日送ってもらったお返しだよ!昨日はほんとにありがとう」


 「はぁ?!あんた、蓮斗に送ってもらったの?」


 「んふっ」



 澤村蓮斗、今日も変わらず良い生活。

 教室に入った途端、女の子達が我が先と俺を取り囲む。



 「はーいはい、喧嘩はダメだよ?俺は皆の笑った顔が好きだから」


 「はぁん、蓮斗っ」



 ここは第五高等学校、頭のレベルは中の中でそこそこなのだが…これは昔からの危ない筋なのか不良気味た奴しか入学してこない。 

 まあ、俺はその不良のまみれの中で生きる紳士って柄を演じてるわけで。