彩音の歌は凄く心地良い。

歌が大好きな彩音は暇さえあれば口ずさむ。
童謡も演歌もなんでも歌う。

そんな、彩音の歌声は透き通っていて、朝鳴くスズメのように。

「何歌って欲しい?」


「悲壮の牡丹」



小さくわかったといい、電気を消した。