悲壮の牡丹


何が原因?

それは、一年後の私でさえも理解し難いことだった。


男。
彼女たちの間に居た一人の男のことで揉めていたらしい。


私には、理解できなかった。


「あんたが居なきゃ私は何も狂わなかったのよ」

砕花が叫んだ。
悲痛の叫びだ。
彩音もそれをわかってるのか何も言い返さなかった。


その時に居た男はどんなに彼女たちにとったら愛おしかったのだろう。


彼女たちにとってその男は居場所だったのかもしれない。