悲壮の牡丹


「お姉さん一人?」

夜になると変なのが多くなる。
あれから三十分。
彩音はあともうすぐで来るというのに絡まれている。

二人組の男。
派手な髪色をしてジャラジャラとアクセサリーをつけて私の髪を触る。

「キレーな黒髪だねー」

「それで、いい匂いしてる」

それでも、私は何も答えず、ただ、彩音の帰りを待った。

「遊ぼうよ」

しつこく、手を触り始めた男。