「疲れたね!」

近くのファーストフードの店に入ってジュースを飲んでいる彩音。
私の隣には彩音の買い物がどっさりと置いてある。
それは彩音の隣にもある。

「よく買うよね」

ジュースを飲み干した彩音。
空っぽのジュースを置いて私を指差した。

「馬鹿ね。女はいつでも、最新で最先端に居たいものよ」

その言葉に私は何も言わなかった。
何も言おうとは思わなかった。

「で、この大量の荷物を抱えて次の店に行くの?」

そう聞くと、彩音は自分の横にある荷物と私の隣の荷物を交互に見た。

「どうしよっか」

そして呟いた。