「こら、ソウ!!」 風船をひったくったのは小さな男の子で。 後ろからその子のお母さんであろう人が走ってきた。 「すみません!!」 いきなり頭を下げるもんだから、 「…い、いえ……」 なんて抜けた声が出てしまった。