一時間後… ちょうど忙しい時間帯だからか、情報は教えて貰えなかった。 それどころか商品の宣伝ばかり。 お腹も減るし、喉は渇くしで、再び聞き込みに回る体力なんて残ってなかった。 でもお金もないし、どうしよう…。 しばらく動けずに噴水脇に座っていると、 「あっ!!」 赤い風船が飛んでいくのが見えた。 まだそんなに高くは飛んでない!! 軽く助走を付けて噴水脇を蹴り、ジャンプしたらギリギリキャッチできた。