「っなによ!!何にも知らないお姫様を探すのに、真剣になんてなれるわけないでしょ!!」
人の為に、とか苦手なんだから!!
「あぁ、そうか。ならお前はもう参加しなくていい。自分の為に、この世界から脱出する方法を探せよ」
「言われなくてもそうするわよ!!」
「じゃ、ラキたちには俺から言っとくから。二度と俺たちの前に現れるんじゃねぇぞ」
今まで見たことない冷たい瞳と声で、ルイはそう言った。
「なにもそこまで言わなくてもいいじゃない……」
ルイがいなくなったこの場所に、あたしの虚しい声が落ちた。
メニュー