ルイのお洒落な馬車に揺られること一時間。 目的地である街に着いた。 たくさんの人たちで賑わっているその場所は、森とは違う意味でとても綺麗な場所だった。 大きな噴水の周りには、テーブルとベンチが置いてあって、みんなでお茶したりしている。 立ち並ぶお店からは甘い香りがしてくるし、 何より魅力的なのは、 お洒落なタイルの上にある屋台。 香ばしい香りがお昼時であることを告げているかのよう。 あたしは聞き込みのことはそっちのけで、屋台を見て回った。