誰こいつ。 呑気に木の椅子に座って、紅茶を飲んでいるこの男。 どこかマスターに似ている気がするけど、マスターよりは明らか若い。 「ねぇ、ここどこ??」 最大の疑問をこの男にぶつけた。 あたしが寝てたのは、やっぱり木の上で。 周りには草に花に木。 聞こえた通りに小鳥が鳴いている。 蝶々があたしの目の前を遮ったとき、謎の男が口を開いた。 「ここは……─────Wonderlandだ」