次の日の放課後。 あたしはあの喫茶店に訪れていた。 「いらっしゃいませ」 ルイに似ているマスターが、小さく会釈した。 あたしはこの前の席に座り、この前のカフェモカを頼んだ。 マスターには話した。 あのとき、あそこで過ごした、特別な三日間のことを。 夢のような話だけど、マスターなら信じてくれそうで。 あの大切な時間を、本当にあったものだと言ってほしかった。