「それじゃ、先輩。またね」



「おう」



あたしたちはお互いのアドレスは知らない。



電話もかけないし、次会う約束もしない。



あたしが無償にあの幸せに浸りたくなったとき、先輩もそこに来ている。



そして今日のように、体を満たす。