「よし、話すぞ?」

急に改まったので、みんな緊張がはりつめた。
すると…


「やーーっぱいえねぇよ。」


真っ赤なあさやくんがそう言うと、

「えーーっ、聞きたいのにー」

と、葵ちゃんがいう。

あまりに大きな声だったので、
廊下の先生に気づかれ、帰らなければいけなくなった。


あさやくんが葵ちゃんを好きになった理由は
今も謎である。



こうして、皆は帰路についた。