Distance(みちのり)

私が 1才に なる頃 父の帰りが遅くなり 朝帰りも しばしば続くように なった。母わ何も聞く事なく 父方の祖父に電話をかけ「最近 修二さんの帰りが遅いんです。お父さん何か知りませんか?知ってたら教えて下さい。」祖父わ一言「わかった。」と 受話器を置いた。4日ぐらいたった頃 祖父から母へ電話が きた「廣枝さん、すまない。‥修二 外に女が いたよ」
「やっぱり‥」
「興信所で調べてもらった。相手が悪いなぁ‥ヤクザの女だ。明日、わたしが金を持って別れさせてくるから わたしから連絡あるまで 廣枝さんわ待っててくれ。すまない‥」母わ「わかりました。」と受話器を置いて 私を抱きしめ 声も出さず ただ泣いていた。