「んー…?」


なんか、手元にふさふさしたものがある…
なにかな…



ふと、そちらを見る。
わ、わ、わ、わぁぁぁぁぁぁ!


るるるる、涙!!?
寝顔も可愛いんだ…
うらやましい
こんな、ブスで貧乳で背が小さくてデブなあたしなんかより…
涙のほうがよっぽど、スタイルいいしカッコイイし背も高くて、モデルみたいな涙。
こんなあたしといて、嫌じゃないのかな



並んでたら、涙が変な目で見られちゃうよ
なんで、あんなにみにくい子とって……





「ん゛ー…、あや…むぅ……」

涙があたしの名前を呼んでる
それも、夢のなかで――――




「涙?起きて?」


「あやむ……?」


「うん、そう。起きて」


「やーだ。彩夢が俺のこと抱きしめてくれたら起きる」




そんなこと言われたら、したくなっちゃうよ…