狼くんと羊ちゃん

「二人とも、ごめん!あたし用事思い出したから先に帰ってていいよ」


「「残念…」」


「ごめんね?」



とても寂しそうな二人の顔をみたらなんだか苦しくなった


でも、いつかこうやって帰ることはできないと思う
大学とかそれぞれ進学してしまったらきっと、二度とできない
今年だって、クラスが同じなのはたまたま。
来年は、もしかしたら離れちゃうかもしれないのに…
あたしは、二人を裏切ってしまうんだ…―――



「裏切ってごめん!」


すると、二人を顔を見合って

笑った

「裏切るって…!大げさ!このくらい大丈夫。明日はまた一緒だもんね」


「そうそう。奈乃香の言うとおり。それくらい気にしねぇよ」


そう言って、微笑んでくれた。




「「てか、彩夢は大げさすぎ」」



え?
どゆこと?