スタートの合図で始まるゲーム

「あのね、宮本財閥っていうのは、今世界でもトップ3に入るほどの大手企業会社の社長で、まさに日本の中心人物なの!!


宮本悠斗はその跡取り息子っ!」


人差し指を私につきだしながら話す姿……


なんか、授業の内容が分からない生徒に必死で教える教師みたいだなぁ


ハハ、、、


若干興奮気味のあかねには、私がこんなこと考えているなん
て分からないまま話を続ける。


「だから、レイは宮本君とは関わっちゃダメだよ!?」


……ん?


関わっちゃだめ…


「なんで関わっちゃだめなの?」


何か理由でも?


あかねの目付きが変わった。


「レイの性格知ってる私だから言うけど、もしレイが宮本君に関わっちゃったら………




レイの今の生活は無くなるよ…?」


……え?


「なん…」


ガラガラガラ…


………。


私の言葉は見事に遮られてしまった。


彼によって……


「「「キャーーーー悠斗様ーーー」」」


彼が来た。


心なしか、こっちに歩いて来てる気がする…


ま…まぁ気のせい…


ガタン。


ではなかった。