スタートの合図で始まるゲーム

手に持っていた人形をそっと置き、気づかれないように隣のドアにピタリと耳をくっつけた。


「………でも、玲奈には早すぎるわよ!
だってまだ6歳よ!?いくら何でもかわいそすぎるわ!」


…お母さん?



「しかし今からにでも始めないと……。
お前も分かっているだろう?」



お父さんの声も聞こえる…




「玲奈にはあなたと同じ思いをしてほしくないのよ!」



…何の話?


幼い私には分からなかった。


父が心配していた事、それは……



「会社を守る為にはこれしか方法がないんだ…」





そう、会社。





私の父は、世界でトップ5に入る程の大手企業会社の社長だったのだ。