ナニヲイッテルノ…?


ゲームですって!?


「冗談じゃない!こんな時「こんな時だからこそだよ。」


また顔が目の前に戻る。


「もしお前が勝ったら、この事は誰にも言わないし二度とお前に関わらない。
でもお前が負けたら……




全部奪ってやる。お前の家族も財閥も………………親友も。」


え?


ちょっ


「ちょっと待って!あかねは関係ないじゃない!!」


こんなのおかしいよ!


「関係大有りだよ。だってお前の一番大切な人はその親友なんだから。」


何でも見透かすような目がまっすぐ私を見ている。


何で反らせないんだろう。


もう……逃げられない。


………。


「…分かった。やるよ、そのゲーム。」


まるでこうなる事が分かってたようにニコッと笑った。


この人でも笑うんだ。