「ねぇ。そろそろ本当に帰りたいんだけど…。」


あかね怒ってるだろうなぁ~


「あんたの名前って朝比奈……でしょ?一般人がよくこの学校に入れたね。」


くるくるとペン回しをしながら話す姿も様になってる。


ってか


「何で知ってるのよ!!」


この事は身内以外あかねしか知らないはずなのに!


宮本悠斗はペン回しをやめると、おもむろに鞄の中から携帯を取りだし、私に画面を見せた。


「これ、あんたの情報全部載ってるんだよね。」


は?


冗談でしょ!?


「嘘だと思うなら読み上げてあげようか?」


何言ってんの、この人。


ククッと嫌な笑い方なんかしちゃってさ。


「んじゃまず……



お前の
母親の名前は朝比奈香織(アサヒナカオリ)
親父の名前は朝比奈徹(アサヒナトオル)

そして…











お前は朝比奈財閥の娘。………だろ?」