あたしは、机に顔を伏せた。 授業も聞いてない。 千尋はあたしの、後ろの席だから かなりちょっかい出してくる。 「莉里香」 「何。千尋。」 「おっ久々に名前呼んでくれた」 「お前は、彼氏か!」 「だって、お前ずっと兄貴だもん」 「話かけんなって言ったじゃん」 「お前。ほんとはバスケしたいんじゃないの?」 「したくないっていってんじゃん」 「本気?」 「今、授業中」