早く、電車来て・・・。 「マジ、椎奈ちゃん?」 「…なに」 あと、5分もある、 電車が来るまで・・・。 「逢いたかった…」 この男はあたしに抱きついてきた。 「…悠、介くん!離して」 「嫌だよ。 俺言ったじゃん。 椎奈ちゃんのこと好きだって」 『中谷 悠介』 ・・・・『ニオイ』というのは強烈で 人間の心に予想以上に染み着くモノだ…。 あの夜と同じ甘い香りに包まれて あたしの心は溶かされそうになる。