次の授業後から

前川と理恵の一対一の補修が始まった。




「目標は高く!それは大事だけど
今回は本当に目指せる目標を立てて絶対に達成するから!」



『何点?』



「何点ならとれると思う?」


『…。』

偉そうにバカ高い点数を言えるわけもなく
裏切るような低い点数も言えない。

気が付くとまた


前川の顔色を伺っていた。

「ちなみに俺は、60点。理恵は?そこに何点たす?」



二人で合わせて

点数をとると言うことだ。


一緒に

がんばると言うことなんだ。