『ありがとう!』



「ははっ。二回目。」



『宝箱にする。』



「そうしてくれ!あっ次からさ、授業の後二階の小さい方の部屋わかる?2001!そこ集合!」




『え?何で?』


はぁ。とわざとらしくため息をついて
理恵の頭をわしづかみぐしゃくしゃとしながら


「ここをどこだと思ってる!勉強すんの!」



また教えてもらえるの?


補習してくれるってこと?


「オーケー?理科ね!」

『する!』



次の範囲は天気だ。



これからまた
前川のことを裏切らないように。

がんばるんだ。