「あり得ないなり」
残された麻友は呟いた。それは合コンに行ってしまった優に向けてのものだ。別に付き合っているわけではないのは、麻友自身もよくわかっている。なのに胸の奥から、わらわらと言葉に表わせない感情が吹き出され、それと共に言葉も吹き出されたのだった。
けれども、優が行ってしまった後で、何かを言ったたとしても、優が戻って来るわけでもない。
虚しさだけが募った。
「あぁ、嫌だぁ。ホントに嫌なりぃ」
空を仰いだ。
「何が嫌なの?」
「お母さん!」
驚いた。仕事をしているはずの母親が、こんな所にいるなんて夢にも思わなかった。目をまあるく開き、何度も確認してしまった。
「それで何が嫌なの?」
「えっと・・・」
こんな所で話せる内容ではない。麻友は口ごもった。
「ははぁん」
何かを、麻友の母親は悟ったようだ。
「麻友はこれから用あるの?」
「ないなりよ」
「そう。今日、お父さんは出張で帰って来ないのよ」
「そうなりか」
「そうなの。それで今日の晩御飯はおいしいものを食べに行こうって思ってるのね。これから行っちゃう?」
「おいしいもの?行くなり!」
現金なもので麻友は満面の笑みを浮かべた。
「じゃ、行こっか!」
麻友の母親はタクシーをつかまえた。
残された麻友は呟いた。それは合コンに行ってしまった優に向けてのものだ。別に付き合っているわけではないのは、麻友自身もよくわかっている。なのに胸の奥から、わらわらと言葉に表わせない感情が吹き出され、それと共に言葉も吹き出されたのだった。
けれども、優が行ってしまった後で、何かを言ったたとしても、優が戻って来るわけでもない。
虚しさだけが募った。
「あぁ、嫌だぁ。ホントに嫌なりぃ」
空を仰いだ。
「何が嫌なの?」
「お母さん!」
驚いた。仕事をしているはずの母親が、こんな所にいるなんて夢にも思わなかった。目をまあるく開き、何度も確認してしまった。
「それで何が嫌なの?」
「えっと・・・」
こんな所で話せる内容ではない。麻友は口ごもった。
「ははぁん」
何かを、麻友の母親は悟ったようだ。
「麻友はこれから用あるの?」
「ないなりよ」
「そう。今日、お父さんは出張で帰って来ないのよ」
「そうなりか」
「そうなの。それで今日の晩御飯はおいしいものを食べに行こうって思ってるのね。これから行っちゃう?」
「おいしいもの?行くなり!」
現金なもので麻友は満面の笑みを浮かべた。
「じゃ、行こっか!」
麻友の母親はタクシーをつかまえた。


