3限目のチャイムが鳴った頃、私は校舎をあとにした。 こんな時、誰かが車で迎えに来てくれたらなぁ、なんて考えるけど、 お母さんは私が小さい頃に亡くなったし、 お父さんは仕事中だし、 おじいちゃんやおばあちゃんとも離れたところに暮らしてるし、 私の家には今誰もいない。 ため息をつきながら、駅への道を歩いた。