.




俺はつい、笑みがこぼれてしまった。

俺、こんなに幸せでいいのかなって思うぐらい。




「…私ね、まだ翔太に言ってなかったんだけど...
高校ね、辞めちゃったの」

「えっ…」

「翔太達が卒業したら、辞めようってずっと思ってたの。
お医者さんに、入院しろって言われてたから...」

「そっか...」

「結構辛かったけど、もう平気。
だって翔太がここに来てくれたから」


そんな嬉しいこと普通に言うんじゃねぇよ...

たまらなく嬉しかった。



それから俺たちは面会時間ギリギリまで話していた。

それはとても幸せな時間で、俺たちは時を忘れていた。




.