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たくさんの人達の声援が耳に響く。
今日は、野球部の大会日。

俺は今、野球部のキャプテンになっていた。
信先輩は、高校を卒業したのだ。




【カキーンッ】





「…よっしゃぁ!」


俺はいきなりホームランを打った。
こんな球、信先輩に比べたら遅すぎる。


「北村先輩!!流石です!!!」


後輩の声に喜ぶ俺。

そのあと、俺達の高校は敵の高校と、たくさんの差をつけた。




そして、俺の番が回ってきた。

ここで俺がホームランを打てば、コールド勝ち。
緊張は、さほどしていなかった。



「翔太―――――!!!
ホームランかっとばせー!!!!」


突然の声に驚く。

声のした方向を向く。


…そこには、目一杯手を振る梨乃がいた――――――――




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