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「おはよ、翔太」



花火大会から、3日後。

俺と楓は、前から約束していたため、遊ぶことになった。

俺の家の近くの、色んな店がある所で待ち合わせをしていた。




「…あれ?どしたの?翔太」

「…」

「…お前、顔色おかしくね?」

「…られた」

「えっ?」


「振られた」



涙が出そうになる自分。
どれだけ弱いんだ、と惨めに思う。



「振られた…って何が?」

「梨乃に"別れて"って言われた」

「え…------?」





楓は驚きを隠せない顔をしていた。



そりゃそうだろう。




3日前まで、付き合っていたんだ。




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