money or love



「コウくんっ…」

いきなり抱きついてきた。

「もう、嫌…」

「麗奈さんらしくないよ?」

俺は優しく頭を撫でる。

「いつもは強気なのに。」

「強くなんかないわよ…いつも我慢してた…」

「うん。」

「何だか、今回はいつもと違う気がするの…」

「うん。」

「本当に捨てられるのかな…っ…」

「大丈夫、麗奈さん凄く魅力的だよ?」

「本当…っ?」

「本当。」

「っ…んっ…」

「嫌な気持ち全部シャワーで流そっか。」

「うん…」

泣き止まない。はぁ、泣く女は好きじゃない。めんどくさい、としか言いようがない。

俺はシャツを脱ぐ。


「コウくんの体って綺麗だよね…」

「そ?ありがとう。」

当たり前だよ、…俺は体を売ってるんだから。




「麗奈さん、頭洗って?」

「仕方ないなー」

麗奈さんは世話好きだ。俺は金のためならその人に喜んで貰うためにその人をしり尽くす。


「体は?」

「お願いします。」

「コウくん可愛い。」

ふふ、と笑う麗奈さんは嬉しそうだ。