私ははっきり言って、男子が嫌いである。





中学に入学して早々、私は友達にそう宣言した。


まだそんなに親しくなっていない時にそんなことを言ったものだから、友達は若干戸惑っていた。

こんなことをおおっぴらに言うのは、私ぐらいであろう。

だいぶ多くの人に言っていたから、男子もそれを知っていたと思う。


だから、男子に対する態度も、それ相応のものだった。



中1のときは、ふざけて、わざと私にぶつかってくる男子の急所を蹴りとばした。

中2では、廊下の曲がり角で走ってきてぶつかりそうになった男子を、反射で殴った。





足癖が悪く、口も悪い。

いつの間にか、暴力女のレッテルが貼られ、関わりのない男子からも怖がられるようになった。

かといって、特に何か変えるわけでもなく、口が悪いまま、足癖も悪いまま、三年生になった。