『何を見ているこの愚民どもが。このような早朝から私の機嫌を損ねようしているのか?そうだとしたら何と愚かな家畜にも劣る者たちだ。道を開け。私は急いでいるのだ。』
周りの生徒たちは現状をよく理解出来なかった。
否、したくなかった。
それもそうだろう。
美しい、≪見た目は≫完璧な美少女がその可憐な声で信じられないようなことを言った。
それは彼らに衝撃的なトラウマを残した。
そして、本能の赴くまま
その少女のため、道を開いた。
『ふむ、モノ覚えは良いようだ。ほめてつかわす。』
『…今日から転入する東宮時 枝穏だ。よろしくな。』
そう言って彼女は神々しいほどの笑みを残し、
去って行った。
…残り、彼女の笑みを直視した生徒たちはその日から
東宮時 枝穏教を設立したそうだ。



