相変わらず吹き続ける爽やかな風は、屋上の重苦しい空気までは吹き飛ばしてくれない。
「……私のせいなの」
そんな、彼女の言葉が耳に届いた。
ーー彼女のせい?
「それはどういう……」
「暁の忘れ物……私が作ったお守りだった。小学生の時にあげたものを暁はずっと持っててくれて、試合の時は絶対必要だから、って」
声はずっと震えていた。
「……後悔してるの。あんなものあげなければ良かった。私のあげたお守りのせいでーー私のせいで、暁は死んじゃったから。お葬式でも暁の家族の前でも、皆私のせいじゃないって言ってくれたけど、責任転嫁するようで……泣けなかった」

