――でも、と廊下のつきあたりに目を向ける。


彼女はあの先に消えた。

どうして彼女は屋上の存在を知っているのだろうか。
生徒もめったに行かないはずの場所なのに。


そして、何の理由があって屋上に行ったのだろう。


ぐるぐると頭の中で考えをめぐらせた結果、これは純粋に気になるだけだと自分を納得させて僕は屋上に向かった。