逸らした先、大量のCDの中、“Ring” の文字が目に入った。
手を伸ばして取り出す。
彼女に見せると同じようにあ、と声を漏らした。
「……見つけた」
「この段は見たはずなのに……」
「これだけあるから仕方ないよ」
試しに音楽をかけてみると、間違いなく彼女の聴いていたもので。
アダムというアーティストが歌っている曲だった。
「……こんなに聴き慣れた歌なのに、アダムなんて人全然知らなかったわ」
「バンド名みたいだね」
彼女と言葉を交わしながら歌詞カードを見る。
すると、あることに気がついた。
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