僕に後ろ姿を見せる彼女は無防備で。 “触れたい”という感情が沸き上がったのは至極当然のことだったと思いたい。 ーー彼女が、好きだ。 僕はこんなにも彼女のことを好きになっていたのか。 その後は自分でも驚くほど自然に、そして衝動的に身体が動いた。 「……椿さん」 振り返って返事をしようとした彼女の肩を掴んで向きを変え、ラックの壁に押し付けた。 何枚かのCDが床に落ちてしまったけれど、それこそどうでも良い。 何か言いかけて薄く唇を開いた彼女に。 僕は、キスをしたーー。