僕は机の上にコップを置いた。 ーーちょうど、彼女の真後ろの辺に立つことになる。 「適当に並べてあるから探すのも大変だと思うよ」 「ふふ、本当にそうね」 彼女の笑う声が小さく聞こえた。 ーー彼女が、僕の部屋にいる。 何故かこの瞬間、その事実がすごくリアルに感じられた。 とても鮮明に。 今やっとはっきりとこの部屋で、彼女の存在を近くに感じたんだ。