部屋には大きなCDラックが二つ。
「……これ、全部?」
「父さんの部屋に置けない分が僕の部屋に来るんだ。だからこれでも一部だよ」
すでにラックには入りきらないCDが机の上に重ねて置いてある状態。
それなのに父さんが収集を止めないことが最近の悩みの一つでもある。
「すごい……想像以上ね」
彼女は興味深くラックを眺めている。
「悪いけど、お目当てのCDをこの中から探してくれる?ここにあるのは確かなんだ」
「分かったわ」
「ゆっくり探してくれて良いから」
そう声をかけて一旦部屋を出た。
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