椿さんはものすごく美人で、右京も世間一般的には格好良いと言われる容姿で。

ーーこんなのあんまりだ。


その時、琉生があたしの肩をそっと抱いてくれた。



「……違うと思う!」

「え……?」



琉生の言葉に、どうしてー?琉生だって見たでしょー?とあたし以外の二人が問う。

琉生の力が強くなったのが分かった。



「あたしの従兄弟が行ってる高校が、椿さんの前いた学校なんだ。……だから聞いたの」

「何をーー」



琉生の話は新たな衝撃だった。