「……ということは、狙ってあの点数をとってるわけじゃないんだ?」



ちょっと嫌味な言い方をしてしまったか。



「……本当に苦手なの」



彼女は苦笑いをした。



「どうして英語なんか勉強しなきゃいけないのかな?」

「英語は嫌い?」

「文系は全部嫌いよ。もう勉強しようって気にもならないくらい」



よっぽど嫌いなんだ、と言うと彼女はでもね、と言った。



「そのおかげか、女の子が少し優しくなったた気がするわ」