「……椿さん?」

「そう!」



興奮して机をバンバン叩くひまりを冷静に抑えた。


きっと、テストのことを言ってるんだとは思った。

この学校の先生は点数を言ったりはしないけれど、数学と物理は彼女がクラストップだったと噂で聞いたから。
ということは、どうせ他の教科でも同じ結果なんだろう、と容易に推測できる。


ところが、ひまりの次の言葉は僕の推測と逆だった。



「彼女、英語の点数悪かったんだって」

「……は?悪かったの?」



ついでに古典もね。……とのこと。