「……そういうの、屁理屈って言うのよ」 「そうだね」 そこまで言って、二人で笑った。 彼女の笑顔は昨日と同じで。 昨日の放課後が夢じゃなかったんだと思い、安心した。 「浅羽君なら覚えてた。名字みたいな名前してるのね」 「よく言われるよ」 「私はその逆」 「名前みたいな名字って?」 「そう」