自分のシスコン加減に苦笑しつつ、広がった雑誌などを片付ける。 時折パラパラとページを捲っては興味のあるコラムなんかを読んでいく。 そんなふうにしながら何冊目かの雑誌を開いた時だった。 ヒラリ、と。 一枚の紙が落ちた。 父さんか母さんが栞代わりに挟んだのか、はたまた偶然挟まってしまったのか。 何気なく落ちたその紙を見た途端ーー釘付けになった。